• Michiko Chiyoda

400TX PROJECT に参加


オーストラリア、ブリスベンを拠点に、2017年5月に始動し、日本では2018年から始まった400TX PROJECTに参加しました。“今”を“未来”に伝えたい、繋ぎたいというこのプロジェクトの主旨に賛同し、ちょうど撮影している仏像修復の写真を提出しました。修復も同様に、過去を、今を、未来に繋げる仕事だと、符合するものがあると思ったからです。

久しぶりのマニュアルカメラの撮影はとても新鮮で楽しかったです。

下記は、400TXのコンセプトです。

「時代はどんどん進化し、発展を遂げ、私たちの住む世界は日々目まぐるしく変わってゆきます。 しかし、そんな中でも、私たちの心の中にはその時その時の思い出と、その瞬間に感じた想い が生き続けていくものです。それを形にして残したい。“今”を“未来”に伝えたい、繋ぎたい。 その手段が我々にとってはフィルム写真でした。 フィルム写真の魅力を再認識し、フィルム写真を今後も生かしていきたい、また、日々変わり ゆく各国の“現在”の姿を、色々な写真家の方々の世界観を通じて記録し、それを写真集という 形で後世に残したい。」

「想いを繋いでいくプロジェクトなので、リレー形式にしよう。 そこで思い立ったのが、一つのカメラをバトン代わりにつないでいくというスタイルでした。 2018年5月1日のプロジェクト開始以降、一台のNikon F2と55mmレンズは日本の写真家の 方々の手から手へと渡り、1人につき1ロールのKodak Tri-X 400TXフィルムで撮影」

東京・目黒の五百羅漢寺には現在305体の羅漢像たちが存在する。この羅漢像は過去の災害で被災しバラバラになってしまった別々の像の部材を組み合わせて一体にしたものだ。仏像修復家の長井武志氏は、数奇な運命を辿ったこの羅漢像を、像の個性としてとらえ後世に伝えていくための修復を施していた。(撮影・長井氏の工房にて)

頭部と体幹部との接合部分に木屎漆(漆に小麦粉と木粉を練り合わせたもの)を充填し、固化した後に表面を削り合わせる。

補修部分は岩絵の具(日本画に用いる天然顔料)を用いて補彩し周りとの調和を図る。

剥落しそうな漆の表面は膠を用いて補修し現状を維持する。

開口し歯と舌が彫られた羅漢像。私たちに何を語りかけているのだろうか。

剥げ落ちた漆表面の古色の美しさには不思議な魅力がある。

#400TX #五百羅漢時羅漢様仏像修復仏像修復家長井武司千代田路子

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© Michiko Chiyoda