top of page
ABOUT PROJECT
このプロジェクトは染花のアーティストである秦碧さんから、本を出版したいので作品を撮影してほしいという依頼からスタートしました。
秦さんが本を通じて表現したいテーマは”愛と祈り”でした。
私は彼女のメッセージに触発され、広島にある重要文化財・広島平和記念聖堂にて撮影を行いました。
撮影に際しては、”教会の中の光と影、花を捧げ、祈りを捧げる”を自分のテーマとしました。
Message from Midori Hata
命には限りがある。そんなあたりまえのことを意識しないで時は過ぎていました。しかし、2014年9月、私は乳癌と診断され、ステージはⅢbまで進行しており、それなりの動揺はありましたが、どこかで現実を静かに受け止める自分がいたのです。抗がん剤、手術、放射線治療を終えたあと、一年間の抗体療法。いつどんな状況になるのか予測 はできませんが、今、こうして元気でいることは確かです。そして、いつかは、この世の命の終わりがくることを意識できたことは、たくさんの気づきもあり、ありがたくも感じています。5年前、創作活動の拠点を、30年間過ごした東京から郷里の広島に移し、教室や展示会を広島ペースで進めていました。そして一 昨年、ちょうど戦後70年という節目の年を 迎え、改めて被爆地広島の一市民であることに思いを深くしたのです。作品集を出す「時」を与えられたように感じました。いのちの尊さ、平和への切なる願いを込め「染花・うつわ・墨文字」の世界を、ここに発表いたします。
Book
bottom of page